ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太五冠 棋王位も奪取 六冠に

藤井聡太五冠、棋王位も獲得

藤井聡太五冠が、渡辺明棋王に挑戦する第48期棋王コナミグループ杯5番勝負第4局が19日、栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」で行われました。後手の藤井聡太五冠は132手で勝ち、シリーズを3勝1敗として棋王を初めて獲得しました。
同時に藤井聡太五冠は、20歳8ヶ月で六冠を達成しました。すでに王位、叡王、王将、棋聖竜王を保持しており、羽生善治九段が保持していた24歳2カ月の六冠記録を更新しました。
 

第4局について両対局者のコメント

 
第4局は渡辺明棋王の先手で始まり、戦型はシリーズ4局続けて「角換わり」となりました。中盤の難所が長く続き、最後は攻め合いになりましたが藤井聡太五冠が132手で勝ちました。
 
渡辺明棋王
深く読み合った終盤戦、粘り強くプレッシャーをかけ続け渡辺棋王が反撃しましたが、届きませんでした。終盤戦について「もう少し何かあったのかもしれない」と無念の表情。今シリーズの1勝3敗については「負けてしまった将棋はチャンスがなかった。もう少しチャンスがある将棋にしなければ結果はついてこない」と振り返ました。
4月5日からは藤井新棋王を挑戦者に迎える名人戦7番勝負が始まります。「あまり時間をおかずという形になる。今回の棋王戦を振り返りつつ向かっていきたい」と気持ちを切り替えていました。
藤井聡太六冠
4局連続となった角換わり。5筋を中心に攻め合って迎えた終盤、決め手を放ちました。「どうなっているか分からないまま指していました。後手7六銀(130手目)で攻めが続く形になったと思いました」。直後に渡辺棋王が投了しました。
AIの評価値が徐々にに上昇するいつもの「藤井曲線」が描かれました。これでタイトル戦は13連勝。すべて奪取か防衛です。13期獲得は佐藤康光九段(53)と並び、歴代7位タイ。「何とか良い結果を出すことができました」と喜びをかみしめました。
棋王藤井聡太が次に目指すのは、もちろん名人位。「最も歴史と格式のあるタイトル」であり、七冠と、谷川浩司現九段(60)が83年に21歳2ヶ月で達成した史上最年少名人の記録更新がかかります。「4月から名人戦をはじめ、重要な対局が続くので、立場にふさわしい将棋を指せるよう、一層頑張らなければいけないと思います」と謙虚に語っていました。しかし、ここまで戦いぶりからすると、新棋王・六冠の「若き帝王」藤井聡太には今のところ死角がないと言っていいでしょう。