書評
「猫の事務所」の概要 この作品は、宮沢賢治の童話です。賢治には難解な童話や詩が多いのですが、この作品は、比較的読みやすく、わかりやすい内容です。1926年に雑誌『月曜』3月号に発表されました。賢治が生前に発表した数少ない作品の一つです。人間社会…
宮沢賢治の最大の理解者であり、温かいまなざしで鑑賞した草野心平。彼の著書「宮沢賢治覚書」を読むと、心平がどれほど深く賢治の作品を読み込んでいたか、その良さをどれほどの熱意で人々に知らせようとしていたのかがわかります。 ①と②の内容 これまでの…
『よだかの星』(よだかのほし)は、宮沢賢治の短編小説(童話)。1921年頃に執筆されたと考えられ、賢治の没年の翌年(1934年)に発表されました。 当サイトの宮沢賢治のおすすめ作品 ベスト10にもランクインしています。第7位です。 fukinto.com CC BY-SA …
「セロ弾きのゴーシュ」のあらまし 「セロ弾きのゴーシュ」は、宮沢賢治の童話で、1934年賢治の死の翌年に発表されました。この物語は、活動写真館の楽団でセロを弾く主人公のゴーシュが、訪れる動物たちとの交流を経て、演奏とともに考えに変化が生じるとい…
「どんぐりと山猫」は宮沢賢治の童話です。1924年に刊行された「注文の多い料理店」に収録。このお話、なかなか興味深く、同時に教訓的です。賢治の代表作10の中に入っていませんが、ベスト10に入ってもおかしくない作品です。 ベスト10はこちら⤵ fukinto.co…
宮沢賢治の良き理解者であった草野心平。 賢治の作品を世に広めただけでなく、賢治の世界を深く鑑賞し、温かく評価しました。 前回は、草野心平の記した「宮沢賢治覚書」のあらましを記しました。 fukinto.com 「神武以来曾つてない」 今回は、草野心平の記…
「宮沢賢治覚書」は、草野心平が宮沢賢治とその作品について書いたエッセイ集です。1951年に初版が出版され、それ以来、賢治研究の必読書となっています。 著者・草野心平のプロフィール 草野心平(1903-1988)は、日本の詩人。福島県出身。慶應義塾普通部を…
富澤一誠 「あの素晴らしい曲をもう一度 フォークからJポップまで」 新潮新書 2010 著者プロフィール 富澤一誠(とみさわ いっせい、1951年4月27日 - )は、日本の音楽評論家、放送作家。長野県須坂市のご出身です。 1971年、東京大学文科三類を2か月で中退…
素朴な温かさを感じる私小説 最近の芥川賞受賞作は、あまり読んでいないのですが、過去の受賞作は折にふれ読むことがあります。今回取り上げるのは、三浦哲郎の「忍ぶ川」です。 昭和35年(1960年)10月号の「新潮」に掲載されました。第44回芥川賞受賞。 素朴…
宮沢賢治とは 宮沢賢治 宮沢賢治は岩手県花巻出身の童話作家・詩人です。(1896・明治29年ー1933・昭和8年)国語の教科書に作品が掲載されているので、現在ではよく知られた作家ですが、生前は一部の作家たち(草野心平ら)に注目・評価されていただけでした。「…
「虔十公園林」は宮沢賢治が亡くなった翌年(昭和9年・1934年)に発表されました。賢治の価値観が表現されている優れた作品です。生きていたときには正しく評価されなかった虔十ですが、彼の残したものは人々の心を打ち続けるのです
「虔十公園林」とは 宮沢賢治作 1934年(昭和9年) 賢治の亡くなった翌年に発表されました。教科書にも載せられている短編児童小説です。ふつうは童話として紹介されているのですが、原文にはなかなか難しい語や表現も含まれていて、単に子供向けの教訓的なお…
薬も手術もいらない めまい・メニエール病治療 (角川SSC新書・2012/1出版) 高橋正紘 【新品】薬も手術もいらないめまい・メニエール病治療 高橋正紘/著価格: 880 円楽天で詳細を見る 著者紹介 著者である高橋正紘さんは、めまいメニエール病センターを2006/5…
万年下位に居座る弱小球団エンゼルス。監督に抜擢された広岡は、勝つためには何が必要かを教え、実践する。広岡に刺激され選手たちの目の色は変わり、快進撃が始まるが・・・・
T・コリン・キャンベル博士の背景 本書の著者T・コリン・キャンベル博士は1934年アメリカ・北バージニアの酪農家に生まれました。牛乳はわたしたちの健康のために欠かせないものと彼は片時も疑いませんでした。栄養学を研究するようになってからも、「動物性…
「チャイナ☆スタディ」とは、昨今注目を集めている、中国の政治や軍事の分析ではなく、中国で行なわれた食事と栄養に関する調査プロジェクトのことです。「良質なたんぱく質は健康に良い」ということが長い間何の疑問もなく受け入れられてきました。 本書(T…
「木を見て森を見ず」ということわざをご存知でしょうか。 細かいことにこだわると全体が見えなくなる、ということですね。 これは医療、栄養、食事にも当てはまるというのが、 本書「WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学」の説いているこ…